引越しの準備をするも一向に物が減らせず困っているもんさんです。

今日は前回の記事でも書いた通り、

ニューカッスル 大学建築学部3年生の授業を振り返ろうという事で、

まずは卒業論文の指導についてお話します。

主な内容は

  • 卒業論文と最終成績
  • 卒業論文を取り組む上でのスケジュール
  • 卒業論文のチュートリアル・授業
  • 卒業論文の提出など

以上の4点について主に説明していこうと思います。

(あくまで私個人のニューカッスル 大学建築学部での経験です!)


卒業論文と最終成績

まず、前提として、ニューカッスル 大学建築学部では、

卒業制作と卒業論文の両方の提出が必須です。

卒業最終成績は2年生と3年生の時の成績で構成されています。

卒業最終成績における各教科の割合は以下の通り。


科目割合
2年生の建築デザイン10%
3年生の建築デザイン50%
卒論16%
2年生の建築技術9%
2年生の建築理論6%
3年生の建築技術3%
3年生の建築実務知識3%
3年生の建築理論3%



これらの授業を受けて課題を提出してきて思ったことは、

この割合を考えて、あの授業はこの程度受けとけばいいや、

というわけにもいかないという事。

というのも、どの授業や課題も建築デザインの課題を中心に構成されていて、

建築デザインの課題に繋がる内容となっていました。

例えば、技術の課題は、自分がデザインした建築の構造をデザインするなどです。




卒論の卒業最終成績における割合は、16%。

卒論は唯一、デザインの課題とは全く関係のない事でもテーマにできるわけですが、

すごく大きな割合を占めるわけでもないけど、

適当にやって終わらせられるモノでもないという感じです…


卒論を取り組む上でのスケジュール

上にも記した通り、卒論と卒業制作があるわけですが、

卒論は1月中旬、卒業制作は学期末5月下旬に提出でした。

(卒業制作はコロナの影響もあって、3週間延期され、結局6月中旬に提出でしたが。)



まず、2年生の2学期にスーパーバイザーと選択授業を選択します。

そして、イースターホリデー前に卒論の大まかなテーマを決めます。

それから、

夏休み中に資料を読んだり、

夏休み中にデータを集めたり、

夏休み中に論文を書き始めてほぼ書き上げたり。





え、夏休みって何?





私の場合、夏休みにインターンもあったので、結構大変だった…

そして、夏休み明け、3年生がスタートしてすぐ、

またスーパーバイザーに会い、進捗を報告。

私は夏休み中に半分くらい下書きしてたかなぁ。

友達の中には全く書き始めてない人もいたけど、、





やはり学校が始まると、デザインの授業が忙しくなるし

卒論にまで、なかなか手が回らなくなるから、

半分くらいは下書きを終えてて良かった。

1学期の間に、4回くらい、スーパーバイザーと一対一のミーティングがあり、

割と次はこうしたら良いと明確に教えてくれました。

書く内容を考えるよりも、構成を考える方が大変だったので、

サポートが本当に助かりました。





そして、あっという間に(他の事で忙しすぎて)、

クリスマスホリデー🎅🎄

でも、まぁ、お察しの通り、例年通り、

全然休みじゃない。。。

とにかく、

ひたすら、

卒論の全てのチャプターの下書きを仕上げる!!

デザインの課題はクリスマス中はそこまでなかったので、

その辺りは考えてくれてたのかなぁ。

卒論に集中できたのは、よかったのかも。





そして、クリスマスホリデー明けに、下書き提出をして、

仮添削のようなことをしてくれました。

そして、指摘してもらった点を直し、

表紙や中のデザインを考え、

製本して完了!

締め切りの2日ほど前に、オンラインでpdfデータを提出し、

製本した2冊を大学で提出しました。





これで卒論は完了でしたが、

次はデザインの課題が待っていたので、休めたのは週末くらいだったかも😅


以上が、卒論提出までのざっくりとしたスケジュールです。


卒業論文のチュートリアル・授業

選択授業の選び方

まずは、選択授業の選び方について。

選択授業のジャンルはかなり幅広く、

ル・コルビュジェのデザインについてとか、

バイオマテリアル(きのこ🍄とかを建材にするとか)とか、

エコハウスについてとか、

確か15くらい選択肢があって、

それぞれのスーパーバイザーが

自分の授業の内容、研究テーマについてプレゼンをしました。

その中から、興味のある内容を3つか4つくらい選択し、

その中で、それぞれの授業の人数が均等になるように、

割り当てられます。


私は最終的にサステナビリティについての授業になりました。

正直、授業の内容が気に入っても、あの先生が怖そうとかいうのもあって(笑)

(1、2年の授業で見たことある先生方がほとんど。)

いろいろ選択する時に悩みましたが、

結局、スーパーバイザーよりも、

授業内容で選びました。⇦ 当たり前w

実際、授業で話している時よりも、

気さくでチュートリアルでは本当にお世話になったので良かったです😂


卒論の授業について

最初は卒論の授業は少人数で、

主にスーパーバイザーが研究している内容とか、

関わっているプロジェクト、

最近トレンドのプロジェクトについて、

サステナビリティの指標や基本的な問題点などを教えてくれました。

また、とにかく自分が興味のある事を調べるように!と強調してました。

なので極論、仮にスーパーバイザーの見せた例と全く関係なくても良いよ!とのこと。笑

クラスで各々、興味のある内容をそれぞれ発表し、

こういう事をしたら面白いかもなど、意見を出し合ったりもありました。

その後、自分の調べるテーマについて、プレゼンをし、

そこでプレゼン合格後、そのテーマに関する論文を読んだり、

似たようなテーマの論文を探したりし、

個人チュートリアルに移りました。


卒論の一対一のチュートリアル

卒論の授業は1学期も続くことなく、

割とすぐに一対一のチュートリアルに移りました。

初めにスーパーバイザーの部屋に入る時は妙に緊張しました。笑

まず、私のテーマに取り組むために読んだ方がいい、論文などを提示してもらい、

そこが出発点となり、他の論文を探すのに繋がりました。

また、大まかな卒論の構成や、

卒論にQGISを使う事を提案してもらい、方向性がハッキリする指導がもらえたのが、

本当に助かりました。

私は、論文の構成を考えるのが本当に苦手だったので、

何から議論を始めると良いかが分かるだけで、

始めやすかったのがよかったです。

スーパーバイザーみんなが

必ずしも親切に指導してくれるわけでもないと思うので、

アタリだったと思ってます。

一度、追加でチュートリアルをお願いしたら、

仕方ないなぁ😕って感じでしたが😅


夏休み後も、基本的に個人指導で、

私の場合、QGISで作った地図をどう見せるか、

足りない論点や構成の修正を指導してくれました。



卒論提出について

卒論提出は、前述の通り、

製本して、大学に2冊提出し、

オンラインでも提出しました。

IMG_0074
↑記念に撮影しておきました。笑笑

製本は、まぁまぁなお値段するので、

一冊ぐらい返してもらえないかなぁなんて思ってますが、

コロナだから無理かなぁ。

卒論発表のようなものもないので、提出したらそれで終わりです。

点数は3月頃出たんだったかな。

その頃も忙しすぎて、

点数が出て時、あれ、もう出たの?!って感じでした。笑笑

正直、卒論は全然点数取れないと思っていたので、

(デザインやレポートより、論文が基本的に苦手)

Upper Second (2:1)がもらえただけ安心しました😭

(今はとにかく、ポートフォリオと最終成績が心配。。。)



以上が、卒論についてでした。

約一年間の出来事ですが、思い出しながら書くと、

結構薄っぺらくなってしまいましたが、

少しでも参考になれば嬉しいです。

それでは!