特に留学生としては、あまりいいサービスとは言いにくい…

留学生としてまず最初にハンデを感じるのはスウェーデン語です。

もちろんスウェーデンの公用語はスウェーデン語であり、

英語ではないので仕方ないとは思いますが、

それでも授業は英語で行うことを前提に留学生が来ているのだから、

もう少し英語での説明などをしっかりしてほしいなぁと感じることは何度かありました。

特に、学校からのメールです。

スウェーデン語では20行以上書かれていることが

英語で5行程度で説明されているのはちょっといかがなものかと…

また、大学ポータルサイトやアプリがスウェーデン語でしか表示されなかったり…

スウェーデン語ができないばかりに、地味に不便なこともありました。

大学内でさえ情報格差です。



また、これは学費を全く払っていない学生と高額払っている留学生が共存しているために、

こうなっていると思うのですが、、、

ルンド大学に来て、学生に優しくないなぁ、ケチだなぁなんて思っていました(笑)

大学での印刷代も、材料費も全て自腹で、その上、めっちゃ高い!

(これは建築系のコースならではかもしれませんが、、、)

そして学割も大して安くならない…

さらに、フィールドワークの交通費も全く出ない…



イギリスのニューカッスル大学は模型の材料費は出なくても、

一通りの道具は学費に含まれていたし、レーザーカッターなどは無料で使えるし、

印刷代も毎年学費から割り当てられていたのに。安かったのに。

参加必須のフィールドワークではバスが出ることもあったのに。

上記以外の色々なサービスも含め、

これは国民でも一定の額を学費として払うイギリスの大学との違いかもしれません。

(もしくはただイギリスのニューカッスル大学がサービス精神旺盛だったのか。)



あとは寮の争奪戦について。

私は4月には合格が決まり、すぐに寮の応募もして、

それほど苦労せずにルンドに着いた日から部屋がありましたが、

ルンドでは毎年部屋なしで困っている学生がいるというのはかなり問題です。

せめて留学生の部屋ぐらい用意してあげようよって思っちゃいます。

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(こちらは大学寮からの景色)


学生団体がめちゃくちゃ多くて構成も複雑…

私が学生時代使いこなせなかったものの一つです。

私は最後まであまり理解できず留学生活を終えてしまいました。

学部時代、イギリスの大学のソサイエティ(部活やサークルのようなもの)さえ

使いこなせてなかったので、ルンド大学の学生団体は、早々に諦めました。



私が理解している範囲で説明すると(保証はできませんが)

各学部ごとに学生団体(Studnet Union)を持っていて、活動している。

学生ネイション(Studnet Nations)という団体では食事を安く提供していたり、

パーティーやらスポーツイベントを実行しながら、活動している。

Nationは学生寮も持っているとか。

上2つとは別に部活動グループもいくつか活動。



とにかく外食やらクラブやらアクティブな学生ライフを満喫したい人は

攻略すべきルンド大学の文化みたいです。詳しくは分からないので、

Redditなどでルンド大学のNationとは何かを英語で検索してみると、

熱弁されている方が教えてくれると思います。



一応、最初の頃は、積極的にそういった活動にも参加したいと意気込んで、

登録して会費も払っていました。しかし、活動日と授業の予定は噛み合わないし、

興味あるイベントは日曜の夕方で私の性格では行くのが面倒になるなど

結局参加したイベントはありませんでした。



入学してすぐの間は、クラスメイトの間でも、どの団体に入ったか話題になっていました。

しかし、段々と私の周りの大学院生の間では誰がどの団体で何をしたとかいう話は聞かなくなりました。

飲み歩くのが好きなクラスメイトはあちこち行ってたみたいですが(笑)

おそらく学部生が中心になって盛り上がってる団体なのかなぁと思います。

そんな行事に参加することもなく、授業とたまの友達とのお出かけで、

留学生活の日々が過ぎていきました。まぁそれでも十分、学生生活充実します(笑)

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(タダで楽しめる自然が魅力です。)



ルンドは勉強するにはちょうどいい街。

ルンドは冒頭の基本データでも紹介した通り小さな街ですが、

出掛けるたびに知っている人にばったり合うレベルでこじんまりした街です。

ルンドで検索すると可愛い街並みの写真が出てくると思いますが、

写真以上に可愛いと最初はテンションが上がっていました。

カフェも多く、ゆったりとした空気は北欧だなぁなんて思ってました。

しかし、まぁ一年もしたら見慣れるほどの街の小ささです。

家に帰って勉強していても、遊べない!なんて思うこともありません。

そんなに出掛ける先もないので勉強に集中できますよ(笑)

可愛さは他のスウェーデンの街にも負けないと思いますが、小さいです。

街で可愛いのは建物だけじゃなく、野生のウサギやハリネズミたちもです。

ウサギは子ウサギはもちろん可愛いですが、

道路を飛び越える野生特大ウサギは可愛いとは言い難いです。

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(先程の写真、ウサギを撮影してました。笑 こんなのばかりカメラロールにあります。)

そんな動物を横目に勉強するのもいいと思います。

実際、建築学部の建物の周りにはよくウサギがいました。

また、ルンドの中心から少し離れた住宅地は静かで勉強にも集中できます。



大学敷地内はかなりだだっ広い!その分ちょっと不便。

ルンド大学の印象はとにかくだだっ広い。

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(校内にこのスペースいるか?可愛いけど!!!)

無駄に広い…と感じるのはイギリスの母校と比べてしまってるからかもしれませんが。

小さなルンドの街にあるルンド大学は各建物が間隔をかなり大きくあけて建っています。

しかも、街中に広がるようにです。

私の通っていた建築学部の建物から、学位授与式が行われたホールまで1.5キロです。

そのため、地味に建物から別の建物への移動が遠くて面倒でした。

特に図書館などを利用したくても行くことさえ面倒だったくらいです。

その上、盆地のようになっているせいか運動不足のもんさんには自転車も辛かったです。

さらに、よく自転車が盗まれるルンド。というか北欧の治安?には気をつけてください(笑)


ルンド大学の認知度:日本VS海外

日本でも、ルンド大学についてわざわざ調べていたり、

スウェーデンに留学経験がある方は知っているかもしれません。

しかし、おそらく日本ではルンド大学は

日本の東北大と同じくらいの世界ランキングに入るなんて知られていないと思います。

就活でも「すごいですね。」だけでした。

知らないけど、って感じがでてるんですよ…笑

何に対してすごいと言われているのかいつも分かりませんが…



就活中に出会ったある社員の方でルンド大学を知ってるという方が1人だけいましたが、

その方は海外出身者でした。

ちなみに、ルンド大学の海外での認知度は日本ほどではなく、

イギリスのニューカッスル大学の先生に進路を話した時は認識されていたし、

ロンドンに住む彼氏の知人に私がルンド大学で都市デザインを勉強している話をした時は、

「ルンド!すごい!」と言ってもらえる程度認識はされているみたいです。

私はスウェーデンでの進学先を調べるまで知らなかったけど(笑)



最後に…

いかがでしたか?

今回は私のルンド大学での経験で感じたことをそのままに「ルンド大学」を紹介してみました。

なんだかルンド大学を上手く紹介するつもりが

後半はネガティブキャンペーンになってる気がしますが(笑)

それでもやはり研究するには最適の環境だったと思います。

この記事を読んで、ルンド大学での様子をイメージするための参考になればうれしいです。

他にも大学での様子や日常の出来事を書いた記事があるので、よかったら見てみてください。

それでは!