こんにちは。もんさんです。
私はルンド大学大学院で都市デザインを研究するために、北欧スウェーデンで2年間、正規留学していました。
おそらく北欧に留学して都市デザインを学ぶっていまいちよく分からないですよね…
そこでこの記事では、北欧留学の体験記として、私が学んだ都市デザインのコースについてご紹介します。
簡単にいえば、都市デザインとは地域や街、道や空間のデザインを指します。また、都市デザインでは、建物や空間、ランドスケープだけではなく、長期間に大勢の方が関わる複雑な開発の過程がうまく進むような仕組みや手順、戦略をデザインすることでもあります。
この記事の目次
- 都市デザインってなに?どんなことを研究するの?
- 私がSUDesを選んだ理由
- どんなプログラム?
- SUDesをおすすめできる理由
- クラスメイトはどんな感じ?
- SUDesの授業形態:成績は点数がつかない?!
- 都市デザインを研究するのは就活では有利?
- このプログラムを終えて思うこと
都市デザインってなに?どんなことを研究するの?
簡単にいえば、都市デザインとは地域や街、道や空間のデザインを指します。また、都市デザインでは、建物や空間、ランドスケープだけではなく、長期間に大勢の方が関わる複雑な開発の過程がうまく進むような仕組みや手順、戦略をデザインすることでもあります。
都市デザイン学では主に、物理的なデザインや戦略デザインの研究のため、都市デザインの理論や事例、そしてデザイン手法を学びます。
私なりに都市デザインについて説明してみましたが、都市デザインのこのプログラムに出会うまで、正直はっきりと「都市デザイン学」とは何かなんて全然知りませんでした。
私なりに都市デザインについて説明してみましたが、都市デザインのこのプログラムに出会うまで、正直はっきりと「都市デザイン学」とは何かなんて全然知りませんでした。
私がSUDesを選んだ理由
私は大学ではそもそも建築デザインを専攻していました。
建築デザインを学ぶうちに、サステナビリティに興味を持ちました。その後、建築という限られたスケールでは持続可能な開発のためにはどうにもならないと感じるようになり、都市というより大きなスケールに興味を持つようになりました。
そして、中学や高校の頃からの憧れだった北欧スウェーデン留学。
そもそもスウェーデンに留学したかったものの、学士レベルではスウェーデン語でしかほとんどのプログラムが学べないため、一度はスウェーデンに留学することを諦めて、イギリスを選びました。
イギリスの大学を卒業後ついに、憧れだった北欧、特にスウェーデンでサステナビリティと建築・都市デザインを学ぼうと思い、大学院への進学を決めました。
サステナビリティと建築・都市デザインが学べる学部といえば、スウェーデンにはいくつかあり応募しました。
正直、KTHを第一志望にしていたのですが残念ながら補欠合格のまま不合格となり、その次に志望していたルンド大学の「Sustainable Urban Design」(SUDes)というプログラムに合格しました。
そのため、選んだといっても2番目でしたがそれでも勉強したい内容ではあったので入学を決めました。
正直応募したものの、はじめはルンドってどこって感じでした(笑)
でも、QS世界大学ランキングの建築学でルンド大学は世界トップ100には入っているようだったので、まぁいいところだろうと。それとルンドは写真やGoogle mapで見る限り田舎町でしたが、街の雰囲気はスウェーデンのオクスフォードみたいだから何とかなるかなって感じてました。
SUDesってどんなプログラム?
Sustainable Urban Design を略して、SUDes(すーです)と呼ばれています。名前の通り、持続可能な都市デザインについて学びました。持続可能性とはどういうことか?そんなことから学びました。2020年-2022年の話ですが、プログラムについては参考になると思います。
正確な情報は、プログラムのホームページでご確認ください。
このプログラムは2年間でした。二学期制で、最初の三学期は授業を受け、最後の四学期で修士論文プロジェクトを行いました。
一学期の間に、必修科目と選択科目がそれぞれ1つずつで、たった2科目のみ。正直、これだけ?って思いました。しかし、その二科目がどちらもとっても濃く大変でした(笑)
私が履修した科目は、全部で6つ。
必修科目は主に都市デザインの理論や事例を研究し、デザインプロポーザルを提出するものでした。一学期から三学期まで基本的な授業構成が変わらないので、学期が進むにつれて、自分の作業スタイルやスケジュール管理もしやすく、進め方もわかりやすいのが魅力的でした。
【プログラム名】
- Urban Recycling
- Urban Landscape
- Urban Dynamics
選択科目はそれぞれ教授も違えば、授業スタイルも違い、ちょっと授業の進め方に疑問を持つこともありましたが、基本的に内容はとても濃く、並行して進む必修科目のデザインに学んだことが活用できました。
【プログラム名】
- Urban Quality and Urban Form
- Urban Climate
- Urban Process
これらの科目については、また別の記事でそれぞれ詳しく紹介したいと思います。
SUDesをおすすめできる理由
①とにかく濃いこと。
都市デザインについて幅広く、深く学べたことです。そして、おそらく実務経験を経てまた研究したくなる学問だと思えるほど、まだまだ知らない部分がたくさんあると知れました。
②クラスメイトが国際色豊かなこと。
スウェーデンに留学しただけではない、と感じるほどいろんな国のことを知ることができました。
③フィールドワークを大事にしていること。
都市デザイン学だからこそ、実際に訪れて、観察し、感じることの大事さを学びました。コロナ禍とはいえ、ルンド市内はもちろん、マルメやヘルシンボリ、国境を越えてコペンハーゲンまでも行きました。本来は、ドイツやチェコ、アイスランドやオランダにも行ける予定だったのに行けなかったのは本当に残念です。これから復活するはずです!
④ゲストレクチャラーが多いこと。
授業はいつも教授というわけではなく、Gehl事務所をはじめとする国内外の都市デザイン事務所の方々が来て(コロナ禍でオンラインがほとんどになってしまいましたが)授業をしてくれました。理論だけでなく、実際のプロジェクト事例に関わった人から話が聞けるのは貴重でした。また、外国の大学のコースと一緒に授業を行うなども新鮮で魅力的でした。
⑤とても風通しが良いところ。
会社の説明会で聞きそうなフレーズですが(笑)、本当に風通しがいいと感じました。例えば、ある授業の構成や内容がイマイチで次に改善できるところがあれば、それが次には反映されているんです。生徒が言ったことがここまで反映されるのは、どんどんプログラムを良くしていこうという姿勢の表れだと感じました。
めちゃくちゃベタ褒めしてますが、私にはとても新鮮で面白いプログラムで充実してました!
後半に続きます!
つづき
クラスメイトはどんな感じ?
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