洗濯の予約がスウェーデン生活を支配している⁈
まずそれを感じたのは大学院でのグループワークでのこと。コロナ禍でオンラインで授業をしている時期に、あるグループメイトがグループでのzoomミーティング中に「ちょっとランドリーの予約があるからまた後でミーティングに戻ってくるわー」と。最初は、「え、ランドリーの予約で?」とも思わなくはなかったですが、割とみんな受け入れる空気がありました。ミーティングは少し長引いていたので予約をしていてもおかしくなかったのと、ランドリーの予約を一回逃したら次の予約までまた洗濯できないという状況をみんな理解しているからです(笑)
私もコロナ禍で授業をほとんど家からオンラインで受けていたおかげもあって、授業の合間や午前中に洗濯をするということができましたが、普通に通学していたらもっと大変だったと思います、、、アパート暮らしの社会人はどうしているのだろうと不思議です。
私がストックホルムに旅行に行き、私が岡山で知り合ったスウェーデン人の友人と再会した時も同じでした。そのときはまだスウェーデンには住んだことはなく、スウェーデンの洗濯事情なんて知る由もありません。
ストックホルムに住んでいる友人は、私がストックホルムに行く直前に連絡し会う予定にしたのですが、事前に「夕方からは予定があるから17時くらいまでね!」と言われていました。当日、予定があると言っていた時間が近づき、軽く次の予定を聞いたところ、洗濯の予約をしていると言われました。当時は正直「え?友人との再会より洗濯?」と思いましたが、今ならそれがどんなに大事な予定だったか分かります(笑)
また、普段の友達とのお出掛けでもそんな事は日常茶飯事でした。あるときは友人とマルメまで出掛けたのに友人は洗濯の予約があったので1人先に帰ったほどです。
そんなことが当たり前なので、予定を断るにもランドリーの予約は使えますが、あまり使っているとめちゃくちゃ洗濯している奴になるかもしれませんね(笑)
他にも、予約をしていたのにそれを忘れていて洗濯し損ねたフラットメイトは他のフラットメイトの予約していた時間を一部使わせてもらうなんてこともしていました。
こんなことが日常なので洗濯の予約がスウェーデンの生活を支配していると言っても過言ではないと思えてきます。
やっぱりそんなに綺麗じゃない共有ランドリールーム
少なくとも60人以上が共有していたランドリールームはやはりめちゃくちゃ綺麗とは言い難いです。一応、週1で清掃会社が清掃してくれてはいますが、清掃の直前なんかに当たると埃っぽく綺麗とは言えません…
洗濯槽なんて洗われていないだろうし、乾燥機には埃がたまっているし、アイロン台は茶色いのでアイロンはほとんど使いませんでした。そういう意味では、そもそもあまりアイロンしなくていい服を持っていくことをおすすめします。
一応、使用後は各自清掃するように書かれていますが、そんなことしている人がいる気配はないです。あと、もちろん土足なので、洗って乾燥したものを部屋に持っていく時にうっかり小さいフェイスタオルを床に落としてしまったら、洗い直すこともできないので最悪です🤯
あと誰が何を洗っているか分からないのも怖いです。一度、私が洗濯する前に前の人が忘れものなどしていないか確認したときには何故かトマトのヘタが出てきました🍅 え。どゆこと。
忘れものに細心の注意を要する共有ランドリールーム
共有ランドリールームに下着なんて忘れられません(笑)が、パンツや靴下は小さいのでたまに忘れている人がいて、、、そういうのを見るたびに自分が忘れていないか何度も確認していました。しかも、およそ1週間に1回の予約となると、自分で気づいて夜中の解放時間にでも取りにいかないかぎり、次の予約まで放置されているわけで…なんてことを想像してました🤣
また、私の大学寮のランドリールームはオートロックで、鍵を中に忘れたら自分の次の人が来るまで入室もできなくなるため、いつもランドリールームでは鍵は肌身離さず持っていました。あとは、下着や靴下など細かいものは必ず洗濯ネットに入れ忘れないように工夫したり、部屋で手洗したりしていました。
洗濯のプライバシーは何処へ。
スウェーデンのランドリールームでさらに厄介なところはあまりプライバシーがないところです。建物によると思いますが、私の大学寮のランドリールームには大きな窓がついていました。そのおかげで光もとれるし、換気もよくできるのですが、一方で大学寮の通路からは丸見えでした。半地下のような場所で表の通路から少し離れた位置とはいえ、見ようと思わなくても少し横を向けば視界に入るほど丸見えです。私自身がその通路を通るときは見ないように、中の人と目が合わないように、真っ直ぐ前を向いて歩いていました(笑)
冒頭でも書いた通り、窓がないと換気ができず薄暗いランドリールームになってしまうので一長一短だと思いますが、それにしてもカーテンぐらいあってもいいのにとは思います。
また、大学寮からすぐ近くにある学生寮ではない普通の集合住宅の一階もランドリールームがあり、そこは表通りからも丸見えでした。。。
良いところ①:騒音と時間を気にしなくて良い!
ここまで困った話ばかりしてきましたが、スウェーデン式ランドリールームのいいところの1つは騒音と時間を気にしなくて良いところです。ランドリールームは建物の一番下にあるので、夜、洗濯機の騒音を気にしなくていいし、自分自身も騒音が気にならずに洗濯している間の時間を過ごせたのは快適でした。私のイギリス生活時代の洗濯機は日本では想像できないくらいうるさくて仕方なかったので感動しました。(自分の部屋にいると聞こえていないだけで、スウェーデンの洗濯機もランドリールームではうるさいですが。)良いところ②:洗濯機と乾燥機が完全装備で最強!
もう一つのいいところは、洗濯機と乾燥機が最強なことです。洗濯機はドラム式の大型が2つ、乾燥機も同様のサイズが1つと、両開きの洋服ダンスくらいの大きさで中に物干し竿がついた最強な乾燥機が1つありました。この干すタイプの乾燥機は乾きすぎてパリパリになるほどでした。ドラム式はタオル、干すタイプにセーターやスウェットを干していました。
これなら1週間分の洗濯を2時間ほどで終わらせることができるためかなり時間の節約だったと思います。また、日本のように部屋干しするストレスもベランダに干して虫と埃や花粉と格闘するストレスもないのでその点とても快適でした。
さいごに…
いかがでしたか?
今回はスウェーデンの集合住宅での洗濯事情について紹介しました。私はカルチャーショックを受けましたが、この記事を書きながら調べていると、意外と日本でも入居者専用ランドリールームのついた集合住宅って増えているみたいですね。日本では便利なのか、プライバシーあるのか、などは気になります🤣
今回の記事がスウェーデンでの生活の参考になれば嬉しいです。それでは!
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