はじめに…

ポッドキャストについて

Masala Podcastでは主に南アジアの女性のタブーについて語っています。イギリスのポッドキャストの賞を三度も受賞しているようで、私はBritish Podcast Awardで紹介されているのをみて、このポッドキャストを知りました。

語り手について

基本的にはSangeeta Pillaiさんと南アジアの女性（もしくはLGBTQ＋）のゲストが来て、南アジアの性に関する考え方や文化について語っています。Sangeeta Pillaiさんはインド出身のアクティビストで、Soul Sutrasという南アジア女性のためのオンラインプラットフォームを立ち上げています。 ゲストには、イギリスやヨーロッパに住む南アジア出身もしくは南アジアの家系を持ち、人種や性でマイノリティに属する方々が登場します。

話の流れと構成

はじめはゲストのバックグラウンドや経歴、経験などを紹介しながら、ゲストのインタビューというよりかは友人に語る雑談ようなカジュアルな会話が続きます。徐々に具体的な個人の経験をもとに各回のキーワードについて南アジア（主にインド）の文化について語ります。途中、Sangeetaさんが自分の経験についても語るなど構成もメリハリがあり、話し方もしっかりしていて、最後まで聴きやすいと思います。

英語の特徴

南アジアの女性が語るということで特にインド訛りがキツイのかと心配しましたが、そんなことはなく聴きやすい英語だと思います。ゲストによっては音が多少ざらついていますが、基本は音声も優しくクリアで聞き取りやすいほうです。話のスピードも速すぎず、英語教材ほどゆっくりすぎず、ちょうどいいと思いますが、必要であれば速度を調節したらいいと思います。

聴く頻度

１つのエピソードが20分から1時間とかなり幅があります。深刻なトピックをカジュアルに話してくれてはいるものの１つのエピソードが長めであるため、ダウンロードして通勤通学中に聴き流すように聴くのもありだと思います。 １つのエピソードの長さから、聴く頻度は気に入っても毎日というより1週間に1度くらいでいいかなぁという感じです。夏から秋にかけて10から12エピソードを１シーズンとして既に４シーズンが公開されています。（2022年10月時点）また来年も更新されるかもしれません。

このポッドキャストを聴くための基礎知識

特にフェミニズムや南アジアの文化について知らなくても、聞きながら知ることができる内容です。出来れば、LGBTQ＋についての基礎知識はあったほうが話についていきやすいかもしれません。

好きなところ

語り手はアクティビストとしていろんな活動をされているけれど、アクティビスト特有の「これをやってます！」とか「こういう問題を知り…こういうことを思い…」という表面的な主張より、その方にしか語れない、その活動に至るまでの個人の経験や文化について深く知れるのがこのポッドキャストの魅力だと思います。 また、フェミニズムや異文化に特別興味がなくても、教えられた勉強ではなく、このような文化を知ることができるのがこのポッドキャストの良いところだと思います。

おすすめする理由

私が留学について書いているこのブログで「Masala Podcast」をおすすめする理由は、海外、特にヨーロッパの中でも多様性のあるイギリス（ロンドン）に留学し異文化に興味がある場合、渡航前にもう少し異文化について理解しておくと良かったかなぁと思うからです。

私は日本の高校卒業後に渡英し、イギリスの大学に進学しましたが、日本では人種やアイデンティティ、差別という言葉の意味は勉強するものの実際はあまり理解していなかったように思います。特に、日本にいると「アイデンティティ」や「マイノリティ」というカタカナを「自己同一性」という漢字や辞書の説明だけでは概念を理解しきれていない部分があったと感じています。（今の高校生はもっとそういったことも理解しているかもしれませんし、当時の私が理解できていなかっただけかもしれませんが😅）私は留学生活の中で学び理解し（始め）ましたが、このようなポッドキャストを聴いて、留学前から知っておくともっと自分に関係のあることとして考えることができた気がします。

そういった意味で、興味を持って英語も異文化も学べるポッドキャスト「Masala Podcast」はおすすめです。

さいごに…

いかがでしたか？ 今回はイギリス英語でおすすめしたいポッドキャスト「Masala Podcast」をご紹介しました。このポッドキャストを聴いて、英語学習や留学準備に役立ててほしいと思います。ぜひ参考にしてみてください。それでは！