最近はロシアがウクライナを侵攻したり、北朝鮮は日本海にミサイルを飛ばしたり、物騒な世の中ですよね…

そんなニュースを見ながら、スウェーデンで私がびっくりしたことを思い出したので、その出来事を紹介します。これからスウェーデンに留学される方はちょっと今回の話を頭の片隅に置いておくといいかと思います。



突然の空襲警報⁈

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私のスウェーデンでの大学院生活が始まったのは、2020年の8月下旬。

イギリスで留学していた頃は、学期が始まっても、先生たちもまだ夏休みの余韻があるのか授業が結構のんびり始まっていましたが、スウェーデンでは違いました。

私のプログラムでは、少しコースの説明をした後、早速レクチャーがあり、すぐにグループワーク開始です。

そして、同じグループに振り分けられたクラスメイトとはじめまして〜なんて言いながら話していたところ、突然、

「ウーーーーーーーーーーーーーーーン」

って鳴り始めたんです。

すごい音量なので初めは何事かと心配しました。



実は警報システムのテストでした。

実はこの音は通称「Hoarse Fredrik」と呼ばれる警報システムのテストでした。

この試験放送は、1年に4回。3月、6月、9月、12月の祝日を除く第一月曜日の午後3時に行われます。外の放送はもちろん、テレビやラジオでも放送されるそうです。

私が初めて聞いたのは9月の最初の月曜日でした。留学して間もない頃で、初めはびっくりしましたが、すぐにグループメイトのスウェーデン人が説明してくれたので安心しました。

大学寮でたまに起こる誤った火災報知器のアラーム音でもびっくりしてソワソワするので、これが1人の時じゃなくてよかったと思いました😅



シェルターもあるスウェーデン

警報システムのテスト放送に関連して少し記事を読んでいると、さらにびっくりしたのがスウェーデンには6万5000箇所のシェルターで700万人分のスペースがあるということです。スウェーデンの総人口が1050万人のため、日本は本当に比べものにならない呑気さです…

在スウェーデン日本国大使館のページにも、「戦時にはシェルターに避難する必要も生じますので、近辺のシェルターの位置を確認しておいてください。」と日本語でスウェーデン政府が勧める非常事態への備えに関して書かれているのですが、これを読んで、正直、「そうか、戦争は起こりうるんだなぁ」と平和ボケした日本人であることを自覚しました。



一時期、戦闘機が飛んでいた…

2022年の3月頃に、ロシアがスウェーデンの領空を侵攻しました。正直、物騒だなぁと思いはするものの、ルンドはスウェーデンの中でも南に位置しているため、国内でも遠いほうだななんて思っていました。

しかし、その数日後、スーパーに買い物をしに出掛けて大学寮に向かって帰っていると、なんと戦闘機が飛んでいたんです。

戦闘機について詳しくなくても、明らかに旅客機とは違いますし、飛んでいる位置も低く、大きく見えました。そして、何より怖かったのはその音です。ドラマや映画、戦争の資料で聞いたことがあるような戦闘機の音で、平和ボケした日本人の私には衝撃でした。

どこに向かって飛んでいたのかもよく分かりませんが、ルンドにいても、そりゃスウェーデンにいるわけですから、他人事じゃないんだと思った出来事でした。

そして、こんな物騒な時代、日本もせめて、警報システムのテストやシェルターの設置をするべきなんじゃないかと改めて思います。



さいごに…

いかがでしたか?戦闘機が飛んでいたのはスウェーデンに住んだ2年間でも珍しいことでしたが、警報システムのテストはいつも行っていることなので、びっくりしないように知っておくといいかなぁと思い、紹介しました。少しでも参考になれば幸いです。それでは!