中国人と日本人の私たちがイギリスで結婚することになった経緯については前回の記事にまとめたので、そちらをご覧ください。




注意

このブログでは、簡単に、そして私個人の経験を元にMarriage Visitor visa(MVV)について紹介しますが、必ずイギリス政府の公式サイトなどで最新の情報を含め、ご自身でよくご確認ください!!!



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まず、中国人の彼氏は当時イギリスに学生ビザで滞在していたので今回特別にビザを取得する必要はなかったのですが、

私がイギリスで結婚するためにはMarriage Visitor visa(MVV)を取得する必要がありました。

このビザでは最長6ヶ月間イギリスに滞在できますが、その後、イギリスに滞在したまま、他のビザに切り替えるなど、延長はできません

また、このビザでは基本的に仕事や学業はできません



学生ビザ取得の経験もあり、なんだかんだビザ取得は今回で4回目ですが、いまだに分からず問い合わせたことや知らなかったことがいくつかあったので、これからMVVを取得しようとしている方の参考になれば幸いです。


私のビザ申請当時のステータスについて

まず前提として私のビザ申請当時のステータスについて簡単にまとめると、、、

>大学院を修了して、3ヶ月程度。学生ではない。
>無職・収入がない。
>イギリスに正規留学していたこともあり、イギリスに銀行口座を持っている。
>過去にビザ取得で問題があったことはない。
>今回が初婚。(結構この結婚までのプロセスの中で確認される🤣)

といった感じです。



申請に提出した書類

上記のようなステータスの私が提出した書類は4つ!

①パスポート

ビザが発行されるとパスポートにVignette(ヴィネット)と呼ばれるでっかいシールみたいなものが貼られるので、当たり前ですがパスポートは必ず提出しなければいけない書類です。

しかし、パスポート以外の書類は必ず提出しなければいけないわけではないようです。

ただ、ちゃんと結婚するよ!お金もあるし、怪しいものじゃありませんよ!ビザをください!と伝えるためには出来るだけ要求される書類は出したほうがいいようです。

というわけで、以下の3つがパスポート以外に私が提出した書類です。

②資金証明

私は私名義のイギリスの銀行の明細書(Bank Statement)を提出しました。

私の場合、イギリスの銀行の明細書のためそもそも英語でしたが、日本の銀行でも英語の書類は手に入るはずです。


③結婚することが本気であることを示すもの!

注意

今改めてこのビザの申請書類に関するページを見てみると、この部分は私が申請した時(2022年夏)と既に少し書き方が変わって変わっているようです。(2023年3月現在)

ちなみに私が調べていたときは以下のように書かれていました。

“If you are coming to the UK to give notice at a registry office, confirmation of a provisional advance booking to give notice or if you are coming to the UK to marry or form a civil partnership, confirmation of the church or registry office booking.”

この記事を書いている2023年3月現在ではこのように書かれています。

“You can supply the following to support your application:
- details of the marriage or civil partnership and proof that you’ve paid money for some of its costs
- proof that you’re planning to get married in the UK, for example a booking confirmation or emails between you and the venue”


”You should provide evidence that you intend to give notice, marry or form a civil partnership, for example an appointment confirmation with a registrar or booking confirmation for your reception.”
(7. Visiting for your marriage or civil partnership です。)

いずれにせよ、「結婚会場などの予約を示すもの」を提出しなければいけないように読めます。

(が、結論から言うと実際は予約する必要はありませんでした!!!)



私たちの経験では、カウンシル(役所)などの結婚会場の予約は、予約する時点で支払いが発生し、日時を変更する場合、さらに変更手数料がかかってしまいます。

そうなると「え、絶対にビザが降りるか分からない、それもいつになるか分からないのに先に会場を予約しないといけないの⁇ (ただでさえ高いのに変更手数料なんて払いたくない。。。 )」という疑問を持ち、とりあえず夫が住む地域のカウンシルに、ビザの状況を説明し、予約や結婚のプロセスなどについて問い合わせました。(カウンシルのオンラインの問い合わせフォーム)

しかし、カウンシルからの返事がなかなか来ない。。。(注意点① のちほど説明します。)

そこで、今度は有料ですがHome OfficeのContact Centreに電話で問い合わせました。(ちなみに、中国語で、です🤣 こういうとき日本人より便利な中国人!!!)


上のページで見てもらうとわかるのですが、このビザに関する問い合わせは「その他」に属するため、おそらく担当者はランダムです。

最初の2回の問い合わせでは、WEBサイトに書かれていることしか教えてくれなかったのですが、

3回目でやっとこのビザについて知識のある若い女性の担当者に当たったようで、その方が詳しく教えてくれました!



その方によると、
「Explanation Letter of Applicant’s Situation Regarding Booking Notice of Intent and Ceremony」というような感じものを書けば、フライトや会場の予約などは一切必要ないと教えてくれました。

「Explanation Letter of Applicant’s Situation Regarding Booking Notice of Intent and Ceremony」という名前自体も、決まったフォーマットもあるわけではないので 「Explanation Letter Visa」などで検索して参考になる書き方を調べて、現状についての説明と「相談のためにHome Officeに電話を掛けるぐらい結婚は本気だよ!カウンシルにまでメールしてこういう話になってるよ!」というアピールをしました(笑)

参考になるかわかりませんが、私たちはこんな感じで書きました。
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この手紙とカウンシルとのメールのスクショ(後から返事がありました)をPDFにして提出しました。一応、手書きの署名もしました。

フォーマットも英語も正しいか分かりませんが、まぁビザが出たので大丈夫だと思います😅
(なんだこのよく分からない提出物は、、、と無視されているかもしれませんが🤣😇)



④職業と収入についての書類

私が申請した際は、職業と収入についての書類も要求されました。

学業もしくは仕事や収入がある方は問題ないかもしれませんが、私は申請した当時、大学院を修了し学生というステータスもない無職でした。

(仕事や収入があれば、むしろ英語の書類を揃えるのが面倒かもしれませんが、、、)

そのため、
・Evidence of your income or other source of funds
・Evidence of employment / self-employment / retirement or student status
なども書類③と同様に揃えようがありませんでした。

ですが、問い合わせ窓口のスタッフによると書類③と同じく「Explanation Letter of Applicant’s current employment status」というような書類を作成し提出すればOKということでした。

私が提出したものはこんな感じです。
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上の画像では消えていますが、日付やサインも書類③のように記入しました。

これまたフォーマットも英語も正しいか分かりませんが、一応これでビザは出ました👏

私が提出した書類は以上の4つです。

これで絶対大丈夫!という保証は出来ませんが、参考になれば幸いです。



Marriage Visitor visa(結婚を目的とした短期ビザ)の申請プロセス

WEB申請

申請書類を揃えたあとは、WEB申請にとりかかります。

基本的にはパスポートにある情報を記入していきます。

パートナーのパスポート情報やイギリスでの住所なども必要なのであらかじめ確認しておくと、時差などでイライラせずに済むと思います🤣

個人的に大変だったのは過去10年に訪れた国を記入する欄です…
(30分以上パスポートのスタンプとにらめっこでした🤯)



あとPlace of Birthに関しては本籍地ではなく私は本当に生まれた都道府県を書きました。

パスポートに記載されている本籍地とPlace of Birthが不一致でも問題ありませんでした。

ここでのビザ申請手数料の支払いが約1万7000円でした。



ビザ申請センター(VFSグローバル)での手続き

WEB申請を終えたのち、すぐにビザ申請センターの予約・書類提出をしました。

私は大阪のほうが東京に行くよりは近いので、大阪のビザ申請センターを選びました。

ただ大阪のビザ申請センターの場合、さらに謎の手数料が取られます💸💸

また、パスポートの返却は郵送を選択したのでさらに追加手数料💸💸

そしてそして、SMSでのトラッキングサービス(260円)を頼みました。
(注意点② これは正直いらないです。のちほど説明します。)

合計、ビザ申請手数料とは別に手数料が約1万1200円かかりました。


ちなみに予約は3日前でも割と空いていて希望する時間を選べました。

お昼までしか窓口が空いてないため、一番最後の枠を予約し、朝イチの高速バスで移動しました。

むしろ高速バスの予約が混んでました😅(交通費でさらなる出費💸💸)



ビザ申請センターに持っていった書類

  • パスポート
  • 予約票(Application Confirmation)
  • Document Checklist 
  • ウェブ申請時に提出した書類を印刷したもの(とにかく全部印刷して持っていきました🤣)

ビザ申請センターに訪れたのは初めてではありませんでしたが、やはり少し緊張しました🥹



ビザ取得までの時間

本来、ビザ申請センターで手続きを終えてから、このビザを取得するまでにかかる時間は3週間程度です。

しかし、私の場合、不備があったわけでもなく、11週間かかりました。

この経過については次の記事で詳しく書きたいと思います。



コレは注意したほうがいいかも…

これから申請する方にアドバイスできるなら注意点は2つ!

注意点① 問い合わせ先

カウンシルのWebサイトなどで問い合わせして返事が2、3日経ってもない場合、InstagramなどのSNSで一度連絡してみることをおすすめします。

私はイギリスの仕事の遅さはこんなものかと思い、2週間ほど待っていたのですが、返事がありませんでした。(スウェーデン生活で仕事の遅さに慣れすぎて麻痺していたかもしれません。)


さすがに遅すぎると思い、Instagramで試しに「2週間前に連絡して返事がないんだけど…🥺」とDMしたところ、その日のうちに(イギリス時間では朝6時にも関わらず)返事がありました😂

そこでやっと直接連絡できるメールアドレスを教えてもらえました。(ホームページには記載がありませんでした。)



注意点② VFSグローバルのSMSでのトラッキングサービス

これはいらないです。260円とはいえ支払う意味がないです…

このサービスでは『より詳細な申請状況の通知』がSMSに続き、電子メールで配信されるとありますが、

最初の連絡以降、何の通知もありませんでした。

(最初の連絡さえない場合は問い合わせるようにとありましたが、最初の連絡のみ。)


そのうえ、VFSのWEBサイトで、ビザ申請センターで発行された領収書に明記されている申請識別番号と名字を入力すれば、トラッキングはできたので何のために支払ったのか分かりません🤬


ここで支払うくらいなら、UKVIの有料(£2.74)のメール問い合わせをしたほうがマシです。このサービスなら1つの質問については何度でも問い合わせすることができました。


しかもこの時、本来なら3週間で結果が出るものが11週間もかかったので余計にイライラしてしまいました🤬



以上が、Marriage Visitor visa(結婚を目的とした短期ビザ)の申請方法についてです。すでに半年ほど前のことなので忘れてしまっていることもあるかもしれませんが、参考になれば幸いです。


次の記事では、ビザ取得までの待ち時間からイギリス入国までについて書こうと思います。それでは!