気づけば不定期に続けてきたこの留学ブログ(今や移住ブログ)も7年目。留学して最初の学年末、進学する大学が決まった頃、このブログを書き始めた時はこんなに続くとは思ってもいませんでした。(というか不定期すぎて続いていると言っていいのか、、、)でも、このブログも細々と書きながら、なんと総訪問者数が10万人を超えました!(フォロワー何百万人のインフルエンサーがいかにすごいか分かります。笑)実際どれくらい役に立っているのかは分かりませんが、誰かの役に立っていたら嬉しいなぁと思います。
ただ、日本人もたくさん住んでいるロンドンに移住した今、正直、ロンドン在住の先人たちの知恵がネット上には溢れているのと、ロンドンってやっぱり本当の大都会なので、日本語や日本人によるサービスを探せばいくらでもあるので、わざわざブログに書く必要性をあまり感じていません。。。
しかしそんな中でも、私が検索してなかなか見つけられなかったのが、新卒の海外就職に関する情報です。
正直、私の経歴も少し変わったものになってしまったのと、人それぞれ条件なども違うため、あまり参考にならないかもしれませんが、これから海外就職を考えている、目指している方にとって少しでも役に立ったり、がんばってみる勇気になったり、できればいいかなぁと思います。
ただ、私自身も一応就職先は決まりましたが、まだまだ就活中とも言える身なので(これについても後で説明します…)、「これがいい!これが正しい!」ともあまり言えないのでそこだけ注意して、読んでいただけらと思います。
もくじ
・筆者の経歴と就職条件・応募するポジション探し
・就活期間と応募した企業数
・選考の流れと申請書類
・面接
・今後について
・さいごに:これから就活する方へ
筆者の経歴と就職条件
まず、就活をする上で重要な経歴と就職の条件について、私の場合はどうだったかを簡単に説明します。学歴とそのほかバックグラウンド
日本での就職でも同じかと思いますが、大事なのは学歴と資格。学歴がどれくらい大事なのかはいまいち分かりませんが、必ず聞かれます。また、採用側ではないのでハッキリとは言えませんが、やはりイギリスでは国家資格は結構大事らしいです。そしてイギリスでは(海外ではというと違うかと思うので一応イギリスに限定しますが)新卒(Graduate)ポジションでも結構、職務経験を求められることが多いです。
あと、外国人として働く上で重要なのは、労働許可のあるビザを持っていることと言語能力。ビザに関しては、就職する会社にビザを出してもらう(スポンサーシップ=企業側がお金を出す)こともできなくはないですが、同じ能力でビザが要らない人と比べられるとまず就職では勝てないです。また、スポンサーシップするにもライセンスが必要なので、そのライセンスのある会社を探すとなると選択肢も限られます。(ライセンスのある会社はTier2 Licensed Sponsorsなどで検索すると出てきます。)
私の場合
高校までは公立の日本の学校。大学はイギリス(ニューカッスル大学)で建築専攻(RIBA Part1の資格有)、そして大学院はスウェーデン(ルンド大学)で都市デザイン専攻。私の場合、おそらく学歴フィルターでは落ちてはいないと思います、、、しかし、イギリスの建築事務所で働きたいとなるとRIBA(王立英国建築家協会)の資格が大事!!!(ざっくり言えば、RIBA Part1資格はイギリスの大学の建築コース卒レベル、RIBA Part2資格はイギリスの大学院の建築コース修了レベル、そしてRIBA Part3の試験などに合格し、初めてイギリスで建築士となれるわけです。)ところが、私はRIBA Part1しか持っておらず、イギリスの大学院の建築コースを修了してもらえるRIBA Part2を持っていないので、大学院卒として本来応募できるようなRIBA Part2 Architectural Assistantといわれるポジションには応募しても、ほとんど落とされていたと思います。(はっきりとそう聞いたわけではありませんし、それが理由かは分かりませんが、ある会社の面接ではRIBA Part2を持っていないことを確認され、結果は不採用でした。)
つまり、私がそもそもイギリスで建築士(*)になろうと思っていたら、まずスウェーデンで勉強するべきではないということです。笑
私はスウェーデンに留学をしようと決めた時は、まさかイギリスに戻り仕事を探すことになるなんて思わなかったので正直資格はあまり気にしていませんでした。
*建築士(Architect):イギリスでは名称独占資格のため、RIBAの資格無しに勝手にArchitectやArchitectural Assistantを名乗ることはできません。RIBAの資格について、詳しくはググってください。また、RIBAの資格を得られる建築コースは指定されていて、必ずしもイギリスの大学の建築コースだからといって得られる資格ではないことも注意です⚠️
ただ、建築関係の「デザインの仕事に携わりたい」ということであれば、例えば「Architectural Designer」として企業が採用してくれれば、建築関係の仕事は可能だそうです。実際、ヨーロッパで建築を勉強して建築士として経験があっても、イギリスのRIBAの資格なしには「Architect」とは名乗れないため、代わりに「Architectural Designer」として仕事をする上で弊害もあるとイギリスの建築士の方から聞いたことがあります。また、私も今回、建築関係の仕事で採用されましたが、Architectural Assistantのポジションではありません。
職務経験については、建築関連の職務経験は日本の建築事務所での2ヶ月の学生インターンのみ。ほかは留学前に日本でやっていた飲食店でのバイトなど。地域のボランティアなども数回ほど参加しただけ。留学中の職務経験はまったくありませんでした。(今回採用が決まった会社との面接の少し前からフリーランスでデザインの仕事をやっていましたが、一応仕事をしているといっても始めてから2週間程度だったのであまりアピールポイントにはならなかったかと思います。)
言語スキルは日本語、英語、それと中国語を少し。
特にたいした資格ではありませんが、Courseraで建築都市デザイン関連のデザインやソフトウェアのコースを取っていたこともありました。
あとは都市デザインのコンペに2つほど応募しましたが、これといった成績はありません。
国籍は日本。中国人夫の学生ビザに付帯し、4年間の労働許可付きのビザを取得済み。これが今回就活するうえで一番重要だったと思います。
就職条件
私の就活の条件は、まず建築都市デザイン関係の仕事であること。そして、場所はロンドン周辺。また、フルタイムの仕事であること。それ以外は特にこだわりはありませんでした。というかあまり選んでもいられない🥹
例えば、最初は都市デザイナー(Urban Designer)という仕事だけで探していましたが、だんだんArchitectura Assistant (Part2 > Part 1) とかArchitectural Designerとか、最終的にはGraphic DesignerとかCAD Designerなどで検索していました。
また、ロンドン周辺でももちろん仕事はたくさんあるのですが、応募する人もたくさんいるので、案外難しい。むしろニューカッスルやエクセター、ブリストルやオクスフォードなどロンドンから電車(地下鉄やOverground🚃ではなく、鉄道🚝)で2時間以上かかる田舎町で応募できるかつずっと空いているポジションがあることも。通える、もしくは引越しもありなら、条件はどんどん緩めるべきだと思います。私の場合、今年度は夫が大学に通う必要があるので引っ越せませんが、来年度は仕事があるなら、引っ越すことも考えていました。
そして、はじめはフルタイムの仕事ばかりを探していましたが、結局パートタイムやフリーランスも視野にいれ考えて探しているうちに、フルタイムの仕事を探しつつも、フリーランスのデザイン関係の仕事を始めることになりました。
応募するポジション探し
建築デザイン関係の仕事探しに使えたWebサイト
まず、応募するポジション探しに使ってみたウェブサイトはいくつかあるのですが、その中でイギリスの建築デザイン関係のポジション探しに特に使えたものだけ紹介します。Dezeen Jobs
頻繁に更新されるのでほぼ毎日チェックしていました。
RIBA Jobs
Dezeen Jobsに比べるとあまり更新されていない気もしましたが、イギリスの建築関係の求人情報を探すのに使えます。
イギリス(に限らずヨーロッパ?)ではLinkedInでの就活は主流のようです。ポジション探しはもちろんですが、ネットワーキングにも結構使いました。(ネットワーキングについては後ほど書きます。)
検索キーワードはArchitectural Assistant Part 1 Part 2 , Urban Designer, Graduate Designerなど。
イギリスの建築デザイン関係の会社をひたすら調べる…
有名な企業の名前くらいは分かりますが、ロンドンにある建築事務所について全然知らなかったので、建築事務所のリストなどからしらみつぶしに会社を探しました。そして、その会社の求人情報のページ(CareerやContactのページ)を一つ一つ地道にチェックしていきました。都市デザイン事務所リスト
ランドスケープデザイン事務所リスト
もちろんリストで見つけた会社のページに求人情報があれば、応募するだけでもいいのですが、その会社のインスタアカウントもフォローしておくと、インスタでも求人情報が投稿され、すぐにアップデートされた求人情報を得られます。また、デザイン事務所によってはWebサイトは更新されず、インスタグラムだけで求人情報が公開されていることもありました。
次の記事に続きます。
コメント