前回の記事の続きです。
イギリスの大学や建築学生の就活に関する記事によると、多くの卒業生は卒業してから就職するまで、平均して6ヶ月から9ヶ月かかるそうです。他では15ヶ月かかるという記事も読みました…留学生などだとさらにかかる場合もあると思います。
その9ヶ月のうち、ビザの関係で最初の6ヶ月は日本で過ごし、イギリスに来て3ヶ月目で就職が決まりました。
180社に応募・問い合わせしたうち返事があったのは30社。さらにそのうち面接できたのは5社(3社はオンライン面接、2社は対面)プラス1社は電話で話ができました。そして最終的に就職が決まったのは1社です。
ちなみにその180社以外にも日系の企業に問い合わせたり、全然関係のない仕事にも応募してみましたが、反応はほぼありませんでした😇
>>>ここはイギリスとの就活とは関係ないので読み飛ばしてもOKです😅<<<
就活自体は大学院1年の時からはじめ、その頃はそもそも日本での就職を考えていました。なので、海外大学卒業生向けの就活サイトとして有名なキャリアフォーラム(CFN)や海外大生向けビズリーチキャンパスなどを利用して、しばらくは日本のディベロッパーや設計事務所の面接やOBOG訪問をしていましたが、途中から日本に帰って働いているイメージが湧かず、、、(ビズリーチキャンパスの”先輩”や面接してくれた方々が親身になって話をしてくれたり、丁寧に説明してくださったりしたのに申し訳ないですが…)
そのうち中国での就職を考え始めたのが2022年1月(大学院2年後半)くらいだったと思います。なんとなくヨーロッパはもういいけど、違う国に住んでみたい。中国語は勉強してるし、いずれ結婚して中国で働くなら、それもいいかな、なんて感じでした。たしか5社くらいに連絡して、返事があった2社とオンライン面接。どちらも返事は良かったのですが、、、一番の壁はビザ問題とコロナ政策。当時、中国はまだまだコロナ政策が厳しく、とても”開国”しそうにありませんでした。返事をくれたのは日系企業だったこともあり、とりあえず日本のオフィスで働き始めないかという話もありましたが、先が見えないので就職とはなりませんでした。
そして先が決まらないまま、大学院を修了(2022年6月)。そして、じゃあどうするかとなったとき、夫(当時はまだ結婚していませんが)がイギリスで博士課程まで行きたいということで、私がイギリスに引っ越して一緒に住もうということになりました。結婚やらビザやらについては別の記事に書いているのでそちらを読んでみてください。
そうして、イギリスに移住することは決まりました。ただ、夫はロンドンで1校オファーをもらっていたものの、ロンドン以外の大学でも面接をしていて、結果が出るまでにしばらく時間がかかり、最終的にロンドンの大学で博士課程をすることが決まったのが2023年4月でした。
なので、私の本格的なロンドンでの就活は2023年4月に始まりました。もちろんそれまでも必要書類を作ったり、ロンドン以外の就職を考えた時間も就活ではありますが、実際にロンドンの企業に応募し始めてから就職が決まるまで9ヶ月かかったという感じです。
クラスメイトで、アジア人の女の子。職務経験は大学院の前に1年。コンペでも受賞歴もあるので、スキルも◎。そんな彼女でも、卒業してから約1年、120社以上に応募して、インターンのオファーを5社くらいもらったと聞きました。それもたくさん応募して似たようなタイミングでいくつかオファーをもらっていたようなので、時期(6月ごろ)も関係あったのかもしれないです。
そして、建築デザイン関係の就活で必要な書類は主に3つ!CV(履歴書)とポートフォリオとCover Letter(志願理由書みたいなもの)です。そして、大抵はメールもしくは指定のプラットフォームでのデジタルの提出のみ。たまーーーーにポートフォリオも郵送を指定している会社もありましたが、さすがにポートフォリオを印刷するコストと手間を考えると、、、と思い応募しませんでした。
あと、用意しておくと便利だったのが、応募するときのメールのテンプレ。私は、お祈りメールへの返信用テンプレを用意しましたが(笑)
①名前:大きく目立つように。
②自己紹介:職種(Part1・2のような資格があれば書いたほうがいい🙆♀️)そして、2、3行で自己アピール。
③職歴:応募する職種と関連のある職歴。その職種で得たこと、達成したこと。
④学歴:大学からの学歴。そのコースで得たこと、達成したこと。
⑤連絡先など:私はメアド、電話番号、WEBポートフォリオ、LinkedIn、ビザのタイプについて書きました。はじめは住所も書いていましたが、必要ないと教えてもらい、消しました。また、LinkedInやInstagramなどは書きたければ書いたらいいということなので、私はLinkedInだけ載せています。
⑥写真:あったほうがいいという意見と必要ないという意見がありますが、私は入れています。ある黒人の建築家の方がポートフォリオやCV添削をしてくださった時に、見た目で判断するのは良くないと言われるけど、最初からこういう者です!(アジア人です!)と見せてもいいと思うという話を聞き、私も写真は残しています。
⑦ソフトウェアスキル:使えるソフトウェア。よくCVの例をみるとどの程度使えるかをバーや丸などで表している人もいますが、「これは得意だけど、これはそうでもない」と言っているようなものなので、必要はないと聞き、描いていません。
⑧言語スキル:話せる言語。英語を自分でFluentとは言えないけど、書いています(笑)
⑨その他アピールしたいこと:資格や学外活動など。私はCouseraの資格をいくつか書いています。
⑩応募したコンペ:もちろん受賞歴があればもっとアピールになるのでしょうが、参加しただけでも興味を示せると思い、書いています。
このデザインがいいというわけではありませんが、一応、複数人に添削もしてもらったので、参考にしてもらっても大丈夫なはず、、、です。ISSUUなどで「Architecture CV」などで検索すると、たくさん良いデザインが出てくるので、自分の書きたいことやスタイルにあったものを探してみると良いと思います。
次の記事に続きます。
就活期間と応募した企業数
まず、私の就活期間と応募した企業数についてざっくりと説明した後、私が友人たちから聞いたイギリスやヨーロッパでの就活事情について紹介します。私の就活期間と応募した企業数
私の場合、ロンドンの仕事探しを始めてから就職が決まるまでに約9ヶ月(2023年4月から2023年12月)かかりました。そしてそれまでに応募した建築デザイン関係の企業数は約180社です。イギリスの大学や建築学生の就活に関する記事によると、多くの卒業生は卒業してから就職するまで、平均して6ヶ月から9ヶ月かかるそうです。他では15ヶ月かかるという記事も読みました…留学生などだとさらにかかる場合もあると思います。
その9ヶ月のうち、ビザの関係で最初の6ヶ月は日本で過ごし、イギリスに来て3ヶ月目で就職が決まりました。
180社に応募・問い合わせしたうち返事があったのは30社。さらにそのうち面接できたのは5社(3社はオンライン面接、2社は対面)プラス1社は電話で話ができました。そして最終的に就職が決まったのは1社です。
ちなみにその180社以外にも日系の企業に問い合わせたり、全然関係のない仕事にも応募してみましたが、反応はほぼありませんでした😇
>>>ここはイギリスとの就活とは関係ないので読み飛ばしてもOKです😅<<<
就活自体は大学院1年の時からはじめ、その頃はそもそも日本での就職を考えていました。なので、海外大学卒業生向けの就活サイトとして有名なキャリアフォーラム(CFN)や海外大生向けビズリーチキャンパスなどを利用して、しばらくは日本のディベロッパーや設計事務所の面接やOBOG訪問をしていましたが、途中から日本に帰って働いているイメージが湧かず、、、(ビズリーチキャンパスの”先輩”や面接してくれた方々が親身になって話をしてくれたり、丁寧に説明してくださったりしたのに申し訳ないですが…)
そのうち中国での就職を考え始めたのが2022年1月(大学院2年後半)くらいだったと思います。なんとなくヨーロッパはもういいけど、違う国に住んでみたい。中国語は勉強してるし、いずれ結婚して中国で働くなら、それもいいかな、なんて感じでした。たしか5社くらいに連絡して、返事があった2社とオンライン面接。どちらも返事は良かったのですが、、、一番の壁はビザ問題とコロナ政策。当時、中国はまだまだコロナ政策が厳しく、とても”開国”しそうにありませんでした。返事をくれたのは日系企業だったこともあり、とりあえず日本のオフィスで働き始めないかという話もありましたが、先が見えないので就職とはなりませんでした。
そして先が決まらないまま、大学院を修了(2022年6月)。そして、じゃあどうするかとなったとき、夫(当時はまだ結婚していませんが)がイギリスで博士課程まで行きたいということで、私がイギリスに引っ越して一緒に住もうということになりました。結婚やらビザやらについては別の記事に書いているのでそちらを読んでみてください。
そうして、イギリスに移住することは決まりました。ただ、夫はロンドンで1校オファーをもらっていたものの、ロンドン以外の大学でも面接をしていて、結果が出るまでにしばらく時間がかかり、最終的にロンドンの大学で博士課程をすることが決まったのが2023年4月でした。
なので、私の本格的なロンドンでの就活は2023年4月に始まりました。もちろんそれまでも必要書類を作ったり、ロンドン以外の就職を考えた時間も就活ではありますが、実際にロンドンの企業に応募し始めてから就職が決まるまで9ヶ月かかったという感じです。
友人・クラスメイトたちの就活について
卒業してすぐ就職していた友人たち
卒業してからすぐ就職できている友人は少数派ですが、一応いました。まず母国で就職する人。イギリス人やスウェーデン人と比べても仕方ないですからね(笑)留学生で、そういう友人は大抵、大学院の前に職務経験があったり、大学院を休学してその間にインターンシップをして企業ともコネがあったり。(学生の身分じゃないとインターンができない企業もあるので、学生ビザの延長などの問題がなければ、わざわざ休学する人もいます。)また、ヨーロッパの大学院となると年齢や経歴もバラバラなので比べられないのが正直なところです。就職はコネだなぁと思わせてくれたクラスメイトたち
もちろん実力派もいますが、やはり一定数コネだなと思わせてくる人もいます。まず、親も建築家の子たち。あとは、カップルや仲良い友人同士で有名設計事務所で働いている人たち。あの人は分かるけど、なんであの子まで?なんて話を噂で聞いたり。友人A:アジア人留学生
友人Aの場合はデンマークでの就職ですが、スウェーデンのルンド大学出身だと、デンマークのコペンハーゲンで就職する人もかなり多いので、そのうちの1人です。クラスメイトで、アジア人の女の子。職務経験は大学院の前に1年。コンペでも受賞歴もあるので、スキルも◎。そんな彼女でも、卒業してから約1年、120社以上に応募して、インターンのオファーを5社くらいもらったと聞きました。それもたくさん応募して似たようなタイミングでいくつかオファーをもらっていたようなので、時期(6月ごろ)も関係あったのかもしれないです。
友人B:RIBA Part 2のあるイギリス人
友人Bは、大学院を卒業して半年後に就職。でも、それから転職を2回したと話していました。最初の就職先は半年で会社自体が無くなり、2社目は会社と合わなかったらしい。でも、3社目は今のところ良い感じらしいです。就職すればいいというわけでもないことを考えさせられました。友人C:RIBA Part 2のある留学生
友人Cは母国での職務経験1年。大学院を卒業してすぐ、インターンを斡旋してくれる会社にお金を払って、無給インターンをすると話していました。。。働いてお金をもらわず、むしろ払って、経験を得る、のか…とその話を聞いて正直驚きました。でも、職務経験がないと、イギリス人の卒業生でも、かなり就職が大変なので、お金を払ってでも手っ取り早く職務経験を得たい気持ちは分かります。友人D:建築関係ではないアジア系の友人
友人Dは建築学生ではありませんが、なんと200社受けたという話をしていました。。。この話を聞いて、私も200社まではとりあえず諦めずに応募しようと思い、頑張りました(笑)そのほか
ここまで、就職した友人たちの例を挙げましたが、もちろん就職せず、起業する人や、別の大学院のコースに進む人、お母さん業に専念してる人、まだまだ就活中の人などなど。進路は人それぞれ。進み方もスピードもバラバラなので、とにかく焦ってこの分野での就活しかないと思い込んで、自分を苦しめるのが一番良くないなとあらためて思います。(もちろん、わかっていても経済的なこととかキャリアを考えると焦るんだけど。)選考の流れと申請書類
建築デザイン関係の就活での、おもな選考の流れは、書類選考と個人面接です。もちろん、面接を何回か行うところもあるかもしれませんが、私の経験ではほとんど1回だけだと聞きました。そして、建築デザイン関係の就活で必要な書類は主に3つ!CV(履歴書)とポートフォリオとCover Letter(志願理由書みたいなもの)です。そして、大抵はメールもしくは指定のプラットフォームでのデジタルの提出のみ。たまーーーーにポートフォリオも郵送を指定している会社もありましたが、さすがにポートフォリオを印刷するコストと手間を考えると、、、と思い応募しませんでした。
あと、用意しておくと便利だったのが、応募するときのメールのテンプレ。私は、お祈りメールへの返信用テンプレを用意しましたが(笑)
CV(履歴書)
履歴書に書くことは、主に10項目。A4用紙1ページに収めるのが理想。(2ページでもOKなところもあります。)デザインはポートフォリオやCover Letterと統一感があるといいかも。字体は読みやすさを重視。①名前:大きく目立つように。
②自己紹介:職種(Part1・2のような資格があれば書いたほうがいい🙆♀️)そして、2、3行で自己アピール。
③職歴:応募する職種と関連のある職歴。その職種で得たこと、達成したこと。
④学歴:大学からの学歴。そのコースで得たこと、達成したこと。
⑤連絡先など:私はメアド、電話番号、WEBポートフォリオ、LinkedIn、ビザのタイプについて書きました。はじめは住所も書いていましたが、必要ないと教えてもらい、消しました。また、LinkedInやInstagramなどは書きたければ書いたらいいということなので、私はLinkedInだけ載せています。
⑥写真:あったほうがいいという意見と必要ないという意見がありますが、私は入れています。ある黒人の建築家の方がポートフォリオやCV添削をしてくださった時に、見た目で判断するのは良くないと言われるけど、最初からこういう者です!(アジア人です!)と見せてもいいと思うという話を聞き、私も写真は残しています。
⑦ソフトウェアスキル:使えるソフトウェア。よくCVの例をみるとどの程度使えるかをバーや丸などで表している人もいますが、「これは得意だけど、これはそうでもない」と言っているようなものなので、必要はないと聞き、描いていません。
⑧言語スキル:話せる言語。英語を自分でFluentとは言えないけど、書いています(笑)
⑨その他アピールしたいこと:資格や学外活動など。私はCouseraの資格をいくつか書いています。
⑩応募したコンペ:もちろん受賞歴があればもっとアピールになるのでしょうが、参加しただけでも興味を示せると思い、書いています。
このデザインがいいというわけではありませんが、一応、複数人に添削もしてもらったので、参考にしてもらっても大丈夫なはず、、、です。ISSUUなどで「Architecture CV」などで検索すると、たくさん良いデザインが出てくるので、自分の書きたいことやスタイルにあったものを探してみると良いと思います。
次の記事に続きます。
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